前回の記事で、食費を月2万円以内に抑える方法のひとつとして、スーパーで買い物することが効果的とお伝えしました。
買い物で食費を抑えられたとして、毎日自炊をする必要があるのでは?と思う人もいるのではないでしょうか。
実際は、毎日の自炊は必要なく、週に1,2回お弁当をまとめて作って冷凍するということをしていました。
この記事では、ズボラでも続けられる冷凍弁当のポイントや活用方法、注意点などについて画像を交えながら解説しています。
自炊に苦手意識がある人も、週に1回でも続けることができれば料理スキルは着実に上がっていきます。ズボラな私でも続けることができ、次は何をつくろうかなと週に数回の自炊が楽しみになりました。
実体験で得られた意外なメリットも記載しています。
自炊のハードルが下がり、節約、時短、料理スキルの向上などのお役に立てれば幸いです。
自炊は週に1,2回お弁当を作る
1ヶ月の食費が16,416円だったことを前回お伝えしました。
今回は、『自炊』に焦点をあてていきたいと思います。
1ヶ月の食費を月2万円以内に抑えるにあたって、自炊を毎日する必要はありません。
実際、私がガッツリ料理をした回数は週に1,2回程度でした。
やったことは、週末にお弁当をつくって冷凍するです。
タッパーにごはんとおかずを詰めて、そのタッパーごと冷凍してしまいます。
作る量の目安は、平日お昼5食分+αです。
平日のお昼5食分はマストで作っていて、+αの分はさらに5食分作ったり作らなかったりその時の気分でやっていました。
ズボラでも続く冷凍弁当のポイント
平日お昼5食分のお弁当と聞くと、テレワークには関係ない話だなと思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、冷凍弁当はテレワークの人にもおすすめできます。
自炊が続かない、つい出来合いのものを買ってしまう、毎日卵かけご飯で栄養が偏っている気がする、などといったお悩みを持つ多くの人に効果的だと思います。
そこで、ズボラでも続く冷凍弁当を作る際のポイントをお伝えします。
1回の調理で5食分作る
一番のポイントは、一度にたくさん作ってしまうことです。
野菜炒めのようなおかずを26cmのフライパンにいっぱい作ると5食分くらいになります。
お米も一度に炊飯器MAXまで炊いてしまいます。
5食分だとだいたいお米2.5合~3合くらいですが、5合炊きの炊飯器をお持ちの方は5合炊いてしまうことをおすすめします。
冷凍弁当で使わなかったごはんは、ラップやタッパーなどに保存して冷凍してしまいましょう。
一度に作ってしまえば、やる気も洗い物も一度で済みます。
同じものを食べていたら飽きると思うかもしれませんが、私は大丈夫でした。
飽き防止についても後述します。
1週間のうちに5食分×2セット作っておくとさらに楽できる
マストで作っておくべき5食分に加えて、もう5食分作っておくと後々とても楽になります。
私は以下のようなタイミングで作っていました。
- 土日どちらかでまとめて2回(10食分)作る
- 土曜日に1回(5食分)、日曜日に1回(5食分)作る
- 土日どちらかに1回(5食分)、平日早く帰ったときに1回(5食分)作る
だいたい土日に最低1回は料理をするようにして、あとは気分や食材の具合などでやるかやらないか決めていました。
ここでのポイントは、1回目と2回目は違うものを作るということです。
5食分と別に+αを作るのは、後で楽だからという理由だけではありません。
平日お昼5日分+αの意図
まず、平日お昼5日分のお弁当は、一般的なお弁当の役割になります。
職場に持って行って食べる用という感じです。
凍っているので、持って行くときに傾いてしまっても汁漏れの心配が少ないのも冷凍弁当の良い点です。
+αの役割はというと大きく分けて3点あります。
- お腹が空いたときにすぐ食べられるように
- 毎日同じで飽きないように
- 万が一おいしくなかったときのため
ひとつずつ解説していきます。
お腹が空いたときにすぐ食べられるように
これは、楽だからに最も近いです。
平日お昼のお弁当だけでなく、平日の夜や休日でもレンジで温めればすぐに食べられます。
コンビニで何か買って帰ろう、作るのめんどうだから買いに行こうといった余計な支出も抑えられます。
また、選ばなくてよいというのも実は大きなメリットです。
今日は何を食べようか、何を作ろうか、と考える必要がありません。
帰宅する → 冷凍庫から出す → レンジで温める → いただきます。とても楽です。
選ぶという行為はたまにならワクワク感があって良いかもしれませんが、毎日だと結構疲れます。
さらに、食べた後はタッパーと箸だけなので洗い物も楽です。お昼のお弁当のタッパーと一緒に洗ってしまえば完了です。
毎日同じで飽きないように
次は飽き対策です。
平日のお昼が毎日同じだと飽きてしまう可能性があります。
二種類のお弁当があれば、今日はこっちを持っていこう、などと気分転換ができます。
ただ私の場合は、お弁当がある程度おいしかったら毎日お昼ごはんが同じでも飽きたことはなかったです。
昼食と夕食で同じものを食べることがあるのでは?と思うかもしれませんが、そういうときもありますし違うときもあります。
夕食は自由に家にあるものを食べていました。
お弁当の気分じゃないときは、冷凍うどんや卵かけご飯、納豆、冷凍食品、カップ麺などその時の気分で食べるものを変えていました。
(もし自炊してるじゃんと思われた方いたらすみません、これは許してください)
この日はこれが絶対食べたいんだ!と心に決めている場合は、外食やコンビニのご飯も食べて良しとしています。
冷凍弁当であれば、他のものを食べたとしても、冷凍してあるため腐らせる心配がないというのもメリットです。
あまり期限を気にしなくてよいので、冷蔵庫の残り物食べなきゃといったストレスがだいぶ減ります。
ただ、だいたい2週間くらいを目安に食べきるようにはしていました。
万が一おいしくなかったときのため
3つ目は保険のようなものです。
これが意外と一番のポイントかもしれません。
平日お昼用に作ったお弁当が万が一あまりおいしくなかったときは、+αの方を職場に持っていきます。
仕事休憩の昼ごはんが微妙だったらテンション下がりませんか?
さらに、これを明日も明後日も食べるのか…と思うと憂鬱になります。逆に、お弁当がおいしいとお昼休みが楽しみになります。
ではおいしくなかったほうのお弁当はどうするかというと、家で食べる用にします。
家であれば、調味料を追加したり卵やチーズをのせたりして味変ができます。私は濃いめの味付けが好きなので、なんかちょっと微妙かも、となるときはだいたい味が薄いと感じるときです。
基本的にYoutubeやクックパットなどのレシピを参考にしているので、壊滅的にまずいという事態は発生しません。
お弁当として持って行くと工夫しづらいですが、家で自分好みにアレンジすればおいしく食べることができます。
冷凍弁当のデメリットや注意点
冷凍弁当の良い点や活用方法をお伝えしてきましたが、いくつか注意点もあります。
一般的な常温のお弁当と違って、冷凍や解凍といった作業が必要であるため、気を付ける点も冷凍弁当ならではです。
便利な冷凍弁当ですが、デメリットや注意点、その対処法をいくつかお伝えします。
保存容器は蓋まで電子レンジOKのものを使用する
冷凍弁当に使用するタッパーは、冷凍保存と電子レンジ加熱どちらも可能なものを使用する、というのは言うまでもないかと思います。
タッパーの品質表示や商品仕様に以下のようなことが記載してあるか必ずチェックしましょう。
- 冷凍保存について
– 冷凍保存可の表示がある
– 耐冷温度がマイナス18℃を下回る - 電子レンジについて
– 電子レンジ使用可の表示がある
– 耐熱温度が140℃以上である
注意していただきたいのが、蓋の品質表示も確認するということです。本体はOKでも、蓋は冷凍やレンジ加熱NGの商品もあるため、誤って使用すると変形してしまうことがあります。
蓋をしないでレンジ解凍することも可能ですが、蓋があった方が蒸気が逃げないため解凍の時短になったり、ごはんがふっくらしたりします。
また、レンジ加熱するときは必ず蓋をずらして加熱しましょう。密封してしまうと蒸気の力で蓋が吹っ飛びます。
多くのタッパーには蓋をずらして加熱するよう記載がありますが、蓋に蒸気を逃がす弁が付いているものもあるので、きちんと表示を確認することが大切です。
私が使用しているものは、ジップロックコンテナの400mlです。冷凍保存可能、電子レンジ対応、細かな部品もないので洗い物も楽です。
価格も手頃で売っているところも多いので、買い替えやすいのも良い点です。
たくさん作るので10個以上持っていますが、重ねて収納できるのでかさばりません。
冷凍弁当用のお弁当箱も売られています。いろいろ試してみて自分が気に入ったものを試すのも、お弁当作りが楽しくなります。
解凍ムラを防ぐためになるべく平らに薄く盛る
お弁当を横から見たときに、厚く盛られていたり高低差があったりすると、解凍ムラができやすいです。
私はごはんを適当に多めで盛ってしまうのですが、解凍したときに周りは熱々なのに真ん中シャーベットみたいなことがよくありました。
どうしても真ん中が温まりづらいため、お弁当の中央を少しへこませて盆地のように盛るのも対策のひとつです。
つい多めに盛ってしまう人、良い塩梅がわからない人はキッチンスケールを使用することをおすすめします(調理用の『はかり』です)
だいたい茶碗一杯分でごはん0.5合らしいので、150~170グラムずつ盛るとそのくらいになります。硬さによって炊飯後のグラム数は異なります。
一見めんどくさそうに思えますが、適当に盛ってこれくらいかな?いや違うかな、とか考える方が実はめんどくさかったりします。
薄く平らに盛ることは、解凍ムラだけでなく、解凍時間の短縮にも効果的です。
厚く盛ってしまうと、電子レンジに入れてから全体的に解凍できるまで500Wで7分以上かかりました。平らに薄く盛れば、ものにもよりますがだいたい5分未満で解凍できます。
職場などみんなが使う電子レンジを長時間独占してしまうのはちょっと気が引けます。
少しでも解凍時間を短くしたい場合は、前日の夜に冷凍庫から冷蔵庫へ移して半解凍したものを持って行くのもおすすめです。
衛生面への配慮 おすすめは朝解凍しないこと
手を洗う、素手で触らないなど、基本的な衛生面の配慮は一般的なお弁当と同じです(食品に直接かけられるアルコールの使用もおすすめです)
一度温めたおかずやごはんは、きちんと冷ましてから蓋をしないといけません。
冷凍弁当も解凍して持って行くなら、一度全体的に温めて、ある程度冷めてから持って行く必要があります。
しかし、熱々のお弁当まるごと1個だと冷めるまで結構時間がかかります。
ただでさえ忙しい朝にそれだけの時間がとれるでしょうか(ズボラな私はぎりぎりまで寝てたいので、起床から家を出るまで15分くらいです)
せっかく楽をするために作ったお弁当なので、特別な事情がない限り持って行く前に解凍しないことをおすすめします。
ちなみに私は、お弁当タッパーをビニール袋に入れ、保冷剤とお箸を添えて、保冷バッグで持って行ってます。
タッパーをビニール袋に入れる
フリーザーバッグのMサイズでもぴったり
保冷剤とお箸を添えてランチバッグへ
ダイソーのランチバッグがジャストフィット
W18cm×H8cm×D12cm
ビニール袋に入れるのは汁漏れしたときのためです。ただ、前日の夜に冷蔵庫に入れて半解凍していますが、漏れていたことは一度もありません。
電子レンジがないと食べづらい 対処法は小分け冷凍
これが冷凍弁当の一番の弱点だと思っています。
電子レンジがない家庭は少ないと思いますが、職場にないパターンは多いのではないでしょうか。
朝家で温めてから持って行くのは、前述したように冷めるまでに時間がかかるため、あまりおすすめしません。
自然解凍で食べるのも、ごはんがパサパサですし、食べる頃でもまだ凍っていると思います(半解凍で持って行ったものもお昼休憩にはまだ凍っていました)
対処法としては、ごはんとおかずを別にして、おかずは小分けにして冷凍しておき、朝解凍して冷ました後に詰めるというものがあります。少し手間はかかりますが、小分けなので冷めるまでの時間を短縮できます。
お昼のお弁当を持参できなくても、夕食を毎回コンビニなどで購入していた人は、自作の冷凍弁当に置き換えるだけでも大きな節約になります。
冷凍庫のスペースが必要 引き出しや段を有効活用する
作りたてを冷凍保存するときは何でもそうですが、粗熱が取れてから冷凍します(冷凍庫内の温度が上がって霜ができたり、他の食材が傷みやすくなったりするのを防ぐためです)
冷凍する用のお弁当を作ったときは、蓋をしたときに水滴が蓋に付かないくらいに冷めたら冷凍庫に入れています。
粗熱が取れた状態でもまだ比較的温かいため、冷凍庫内の他の食材とはなるべく離して冷凍するようにした方がよいです。
ただ、それだと結構冷凍庫のスペースが必要になってきます。
私が使っている冷凍庫には引き出しが付いているので、引き出しをこれから冷凍したいものを入れる用、メインの大きいスペースを冷凍ストック用としています(冷蔵庫の下段が冷凍室になっているタイプです)
冷凍庫の引き出しスペース
ここで一旦凍らせます
引き出しの下のメインスペース
買い出し後はもっとごちゃごちゃです
平らにしておけるので、完全に凍っていなくても漏れたり寄ったりせずに安心です。
ある程度冷えたら、メインのスペースに移動させても他の食材が傷むこともありませんし、完全に凍ってしまえば適当に放り込んでも立てて収納しても問題ありません。
このようにあらかじめ冷凍するための場所を決めておくと、いざ冷凍するときにスペースをつくる必要がなくなります。
引き出し部分のスペースはないものと考えて、メインのスペースに入る分だけとすると、買い物する量の目安にもなります。
引き出し部分がない冷凍庫でも、冷凍スペースが二段に分かれているものが多いと思います。もし段がない場合は、100均のブックエンドを活用して仕切りをつくるなどして工夫すると良いでしょう。
まとめ
食費をなるべく抑えたいからといって、毎日がんばって自炊する必要はありません。
週に1,2回の自炊でも、一度にたくさん作ってしまえば毎日の自炊と同じ効果があります。
冷凍であれば保存期間も長いため、消費しなきゃといったストレスもなく、その日に食べるかどうかも自由です。一方で、今日は何を食べようかと考える必要がないのも良い点です。
週に数回でも自炊を続けていくと、料理に慣れてきて段々と楽しくなってくることもあるでしょう。
料理スキルが上がり、節約にも時短にもなる。それでいて、ストレス解消にもなり得る。
メリットはたくさんあるので、自炊に苦手意識がある人もまずは一度試してみてはいかがでしょうか。
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